ムスリムに改宗しました。家族と食を第一に

 パレスチナの人たちから受けた感銘

2023年10月7日以降、パレスチナの人たちがイスラエルによって長年どのような苦しみを与えられていたかを知る機会が増えました。

一人で凄惨な画像や動画がSNS上で流れてくることを受け止められず、悩んでいた時にジャーナリストの方が広島の原爆ドーム前でも毎日停戦活動をしている人たちがいることを発信されていて、12月6日に初めてその場所に行きました。

停戦を求めてスタンディングやチラシを配布する人たちは、本当に宗教も属性もバラバラで、ただただパレスチナという地で長年起きていた侵略や虐殺を止めたい人が集まっていました。

少しずつSNSでも投稿をシェアするようになり、いつの間にかガザの人たちともSNS上ではありますが連絡が取れるようになり、どれだけパレスチナ人が強いのか、明るいのかを感じることが増えました。

戦禍の中で日本の地震の心配をしてくれたムスタファさん、エンジニアの知識を活かして今後再興のために決意した若者、大学でPRの勉強をしていた女性、みんな強くて温かくて、パレスチナ人が大好きになりました。

 アメリカ式、資本主義の歪みに疑問を持つようになった

リアルでもイスラム教の人たちに出会うことが増え、少しずつ影響を受けました。

・全ての人が平等

・断食は貧しい人たちの気持ちを理解し、分け合うためのもの

・お酒は精神に悪影響を与え、犯罪や誤った道へ繋がる

・男性は女性を守り、女性は家庭を大切にする生き方ができる(私が心の根底で求めていること)

書ききれないのですが、身の丈を大切にする生き方がホッとすると感じました。
生きる指針をずっと探していて、教会に通ったこともありましたが私には合わなかったりしました。(後に、その教会がイスラエル支援側の福音派だったことが分かり、過去の自分に感謝しています)

アメリカは世界最大の軍事産業国です。常に資本主義の無理なツケに追われていて借金率も高く、デフォルトの危機や突然のリストラなどアメリカは行き詰まっていると感じるようになりました。
先進国と呼ばれる植民地主義の国々の文化に疑問も持つようになりました。

アメリカの企業で働いて、高額商材を高金利で分割購入を勧めることに悩んでいたことにも重なりました。例えば500万円の商材を金利15%のクレジットで販売した場合、顧客は高額な手数料に悩み、元金が減らないことになります。働きながらその点にずっと不安と疑問がありました。

資本主義の歪みが、イスラエル(主犯はアメリカ)の侵略に加担し資源を奪う、パレスチナの人たちや他のイスラエルによって狙われている国の人が苦しむという構造に結びついていると感じました。
イスラム教は高金利を禁止しています。

イスラム教の人に出会った時、身の丈に合った生き方が好きだと思いました。私もイスラム教の習慣を取り入れたいと思いました。

パレスチナのこと、出会ったイスラム教の人々、少しずつ醸成されてイスラム教を生活に取り入れたいと決心するに至りました。

 家庭と食を大事にする生き方がしたい

EIDのお祝いにはケーキをと、ムスリムになったお祝いに頂いたものです。一生忘れられない味だと思います。

本当に不思議な週末だったと思います。

大阪の企業に訪問し、神戸に行くことが増えるかも?とふと降りた三ノ宮駅のカフェで一人パソコン作業をしていると、隣の人からモスクの話が聞こえ…
勇気を出してその方に話しかけると、モスクの場所はかなり近い場所でした。

一人でモスクに訪れると、インドネシアから来られていたムスリマの母娘に出会いました。日本人女性で4年前にイスラム教に改宗された方もいて、信仰の中でどんな変化があったかを話してくれました。

翌日もモスクに伺い、色んな方に出会う中でホッとしている自分を感じました。

2週間後にまた来ますと約束し一旦駅に向かいましたが、2週間後でも今日からでも気持ちが変わらないと感じて、引き返してラマダンの最終日にイスラム教に改宗することになりました。

Eidの前日、断食の最終日のことでとても良いタイミングだったと教えていただきました。

不思議なことに、改宗してからあれこれ求めたり新しいことをしようという気持ちが一切湧かないのです。あるものが愛しい。全てお預かりしているもの、という感覚です。
ギラギラした世界が別の惑星のように感じます。すごく静かな、海の中のような感覚でいます。

欲がなくなって、ただ本当の願いだった「家庭を大切にして生きていきたい」気持ちだけが残っています。

今与えられている事を大切に、一つずつやる事以外手を出したくない。家族の食事や家を良くすること、体のケアや笑顔でいること、香料アレルギーで痩せてしまった体を元に戻すため、婦人科系を強くするための食に集中したい。

会社名にする予定の屋号、「Agri Baute」は、元々兄が作っていたハーブや野菜、オーガニックや口に入れても大丈夫なコスメを作ることを想定して決めた屋号でしたが、ムスリムになった今「食」や「野菜」「家族」に繋がっていたんだな…と、全て、こうなるようになってたんじゃないか?と香料アレルギーになった苦しみを含めて感じています。

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